突然ですが皆さん、
「あなたは悩みやすい人ですか?」
と聞かれたら、なんてお答えになるでしょうか?
「う~ん、けっこうズルズル悩んでしまうんだよね…。」
と答える方も結構いらっしゃるのではないかと思います。
もちろん人ですから、悩むときがあるのは当然のことです。
しかし、「常に悩みやすい人」と「悩んでもすぐに解消できる人」がいるのも事実です。
なぜ、この違いが起きるのでしょうか?
今回は常に悩みやすい人に向けて、改善方法のヒントをお伝えします。
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悩んでいる時の状況
まず、悩んでいるときに私たちは次のような状況になりがちです。
- まとまらない考えや感情がグルグルしている
- 不安・憂鬱などのネガティブ感情を抱く
- 悩みのネガティブ感情に支配されて、自信が持てなくなる
- ネガティブ感情に注目しすぎて、前向きな行動がとれなくなる
このような状況は、誰しもが経験しているはずです。
次に、このような状況から悩み続けてしまう人の特徴をみてみましょう。
なぜ悩みやすくなってしまうのか
悩みの大きさ・悩みの辛さは、出来事によっても異なりますし、人それぞれです。
その中でも悩みやすい人というのは、次ような特徴をお持ちではないでしょうか?
- 無意識に常に何かを考え続けている
- 物事を突き詰めて考える癖がある
- 悩まなくてもいいことを無意識に悩んでいる(自分とは関係がないことなのに、自分がそうなったらどうしようと考える)
- 自己憐憫(かわいそうな私)からネガティブな気持ちを大きくしてしまう
- 自責グセ(私が悪い)からネガティブな気持ちを大きくしてしまう
このように見ていくと、無意識に自分で悩みを大きくして、ネガティブ感情の渦から抜け出せないでることが原因になっていることがあります。
悩みやすい方にお試しいただきたい改善方法
上記のような悩みやすい原因で悩みやすい方に、お試しいただきたい改善方法が2つあります。
- 意識して何も考えない時間を作る
- 悩みの捉え方を変える
ひとつひとつ解説していきます。
1.意識して何も考えない時間を作る
突き詰めて物事を考える人は、常に自分の思考をフル回転させています。
さらに、マーフィーの法則で有名なジョセフ・マーフィーは
人間の心は放っておくと9割は否定的方向に傾いてしまいます。
だから常に肯定的思考を身につけなければなりません
ジョセフ・マーフィー
と名言を残しています。
ぜひ、無理に肯定思考にしなくてもいいので、考えることをやめてみてください。
感情のバランスをとることにも効果的です。
2.悩みの捉え方を変える
起きていることに対して捉え方を変えることで、辛い感情を前向きな感情へ変化させてみましょう。
ここでは、アメリカの臨床心理学者であるアルバート・エリスさんが1955年に提唱した理論、
「ABC理論」をご紹介します。
この「ABC理論」は、人は出来事(A)をどのように捉え考えるか(B)によって結果(C)が決まるという理論です。
この理論のポイントは、(B)の部分です。
出来事をどのように捉え考えるか大切になります。
<悩みの捉え方を変える例>
いつくか例を出して考えてみましょう。
■ねばならない思考
「ねばならない思考」とは、~でなければならない・~なはずだ、という思い込みから来る思考です。
「いつも私は頑張らなくてはならない。仕事は完璧にやるのが当然だ。」
↓
「私は肩の力をぬいて仕事をしてもいい」
このように変えてみましょう。
同じように捉え方を変えていきます。
■悲観的な思考
全部うまく行かない・すべて終わりだという思い込みからくる悲観的な思考の捉え方を変えてみます。
「いつも自分は仕事がうまく進まない。仕事を辞めれば人生は終わりだ」
↓
「今回はうまくいかなかったが、すべて終わるわけではない」
■非難・卑下的思考
自分もしくは相手はダメなやつだという思い込みからくる非難・卑下的思考の捉え方を変えてみます。
「私はなにもできない。こうなったのは私の責任だ」
↓
「わたしにも得意なことはあるし、一人で責任を負うものでもない」
■求不満低耐性思考
我慢ができない・耐えられないという思い込みからくる欲求不満低耐性思考の捉え方を変えてみます。
「もう無理に決まってる。こんな状況にいられるわけがない。」
↓
「状況は厳しいが他に方法を探そう、誰かに助けてもらおう」
このように捉え方を変えることによって、柔軟で前向きな考えが生まれ、結果が変わっていくという流れになります。
まとめ
悩みの渦の中にいる時は、頭の中がグルグルしていて、建設的な考えが出てこないことはよくあることです。
しかし、ネガティブな感情に流されたままでいると、時に深刻なメンタル不調に陥ったり、自分らしさが発揮できない日々が続いてしまうでしょう。
同じような思考パターンで悩んでいると感じられた方は、一度今回ご紹介した方法を試してみてください。
また、「今度の悩みは一人で対処することが難しい」と思われた方は、一緒にあなた様の悩みと向き合いますので、どうぞお声かけください。
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